8月13日

とても不便な日曜日
8:00起床、朝食。ファレの蚊帳の中は、なかなか寝心地がよかった。

9:00頃から、前の海で泳ぐ。海で泳ぐのは、何年ぶりだろう。
水はとてもきれいのだが、魚がなかなか見えない。すぐに深くなっているので、沖まで泳いでいくのはちょっと勇気がいる。でも、がんばって沖のサンゴのところまで行くと、きれいな魚がいっぱいいた。罪悪感を感じながらも、時々サンゴの上に立って休憩しながら、魚を見た。

まさに南の島の風景。日が差すと、海の色が特に美しい。


11:30 ファレを出発。何日も滞在してのんびりできたらいいだろうな。

12:30 フェリー乗り場に到着。昼食が食べられる、開いているお店を探す。というのも、今日は日曜日。サモアでは、日曜日はほとんどの店が閉まるのだという。サバイイ島に来たときに賑わっていたマーケットも、同じ場所と思えないぐらいにガランとしている。これは、特に旅行者にとってはとても不便だ。ようやく、空いている売店を見つけて、そこでカップラーメンの昼食。

ほとんどの店が閉まる日曜日、その中で店を開けると、当然儲かる。現に、我々がカップラーメンを買った店も、客がとぎれなかった。商売っ気を出して、開ける店が増えないのは不思議な気がした。
日本の、昔のお正月を思い出した。お正月と言えば、店はほとんど休みなのが当たり前だった。それが、3日、2日、そしてついには1日からオープンするスーパーも増えてきて、おせち料理などの伝統的なものが失われつつある。
伝統を捨てても、便利さを追求している日本と、不便でも伝統を守っているサモア、すごく極端な2つの例であると思った。

13:30 フェリー出発。行きと同じようによく揺れる。フェリーの中で、4人組のおかまさん発見。

   

14:20 フェリーはウポル島のムリファヌアに到着。フェリーの客は、バスに殺到する。サモアのバスは、立って乗ってはいけないという決まりがあり、混んでくると座っている人の膝の上に座るらしい。これだけ混んでたら、絶対膝の上に座る人が出そうだ。外から、その光景が撮れないかと狙ってみるが、人だらけでよくわからない。おかまさんも後ろの方に並んでいる。誰かの膝の上に座るのを楽しみにしてるのかな?

  

JICAに寄って、荷物を取ってから再びパセフィカ・インにチェックイン。日曜日ということで、近くの教会にミサを見に出かける。ちょうど、賛美歌を歌っているところを見ることができた。教会の中は、素晴らしい音響効果で、きれいな歌声に癒されるようだ。キリスト教国の人たちが歌がうまいのは、教会で毎週歌っているからだと思った。そういえば、マダガスカルの人達も、みんな歌がうまくて、ふつうにハモってたもんなあ。

夕食はホテルの横のフィッシュ&チップスと決めて店に行ってみると、食事部門はお休み。レストランを探して歩くが見つからず、結局アギー・グレイス・ホテルのディナー・ビュッフェに。50タラと高くついたが、その分、久しぶりの生野菜をたらふく食べた。日曜日、食べるところを探すのも大変だ。この、日曜日休みの伝統は、観光化には大きな障害になりそうだ。そういえば、日曜日は安息日ということで開いている店でも、酒類は売ってくれない。