8月12日

ウム料理とフィアフィアショー

6:30に起床、朝食は、カップラーメンとクッキー。そのときは、けっこう驚きだったが、サモアでは、朝食にカップラーメンは珍しくないようで、8人のうち、4人の家でカップラーメンが出たそうだ。

結局、マリオッタの両親は、帰ってこなかった。自分と同世代である両親とお話ししたかったのでとても残念だった。

7:30迎えの車に乗って、学校に向かう。学校では、もう、ウム料理の準備が始まっていた。さっそく、ブタを殺しているところを見る。日本で見たビデオでは、ブタを袋に入れてから殺していたが、ここはそのままだ。棒を踏んでいる2人は、何かうれしそう。しかも、棒の横を通る生徒は、必ず棒を一旦踏んで通る。ブタがもう瀕死状態のところから見たので、あまりショックは受けなかったが、苦しむところから見ていたら、ショックだったかもしれない。

それぞれの生徒が、イモ担当、鶏担当、ブタ担当、ココナッツ担当とか自然に別れて下ごしらえをしている。みんな、とても楽しそうだ。彼らにとってこれも、娯楽の一つのようだ。高校生だけで、ブタや鶏をさばき、料理するなんてすごい!

    

ブタを踏んでいる2人。マウスを置くと、ブタのアップになります。ご注意!

準備が一段落し、生徒達も遊びだした。その間に、JOCVとしてこの学校に派遣されているNさんに校内を案内してもらう。Nさんは、大阪教育大の大学院を休学して、協力隊に参加している技術の先生。サモアでの暮らしは2年目になる。技術の先生として、まず、設備を整えることに力を入れてきた。しかし、サモア人は、「みんなの物は自分の物」という感覚を持っているので、やたら道具がなくなり大変らしい。技術室も、管理する人がいなくなるとすぐに荒れてしまうので、自分がここにいる間に、後任者にきてほしいと言っていた。生徒達からも慕われているNさん、日本でも、いい先生になりそうだ。

もう一人のJOCVが、アサウに赴任10日目という家庭科の先生Sさん。でも、まだ10日目ということが信じられないぐらい、この学校になじんでいる様子だった。彼女のブログ「サモアからこんにちは」へもどうぞ。

  そして、10:30 ウム料理が完成!!   

    

テーブルに、ずらっと並んだウム料理。種類が多いので、できるだけ少しづつ、多くの種類をいただく。おいしかったのは、バルサミ(ヤムイモの葉でココナツを包んだもの)、タコブタのレバー鶏のスープ蒸したパンの実など。時間がもう少し遅くて、お腹が空いてたら、もっとたくさん食べられたのに・・・

あっという間に、お別れの時間。突然、スピーチする事になり、言いたいことがまとまらない。おみやげをもらって、記念写真。
 いい時間を過ごさせてもらった。生徒達に、感謝。

 

アサウを後にして、タヌー・ビーチファレを目指す。アップダウンの激しいジェットコースターのような道だ。

ファレにチェック・インした後は、サバイイ島ツアーへ。再び、アサウの方へ戻り、まずは、キャノピーウォークへ。2本の大木にかけられたつり橋だ。(入場料20タラ)揺れるつり橋を渡り、大木にかけられた階段を登り詰めると、雄大な景色が広がった。


次は、潮吹き穴へ。波が、岸の岩に空いている穴から、勢いよく吹き上がる。近くへ行くと、波しぶきで全身びしょびしょになった。波しぶきが上がるときに見える、180°の虹がとてもきれいだった。(入場料5タラ)

   

5:45 ファレに戻る。結局、島半周を往復する、約4時間のロングドライブになった。この間、ドライバーのジュライのガイド魂全開。いろんな話を聞かせてくれた。そのうち、一つをご紹介。

ウナギとヤシの木

ある少女が、家でウナギを飼っていた。でも、この少女、ウナギの世話が大嫌い。様子を察したウナギが言った。「そこまで私の世話をするのがイヤだったら、私を殺して庭に埋めてください。私は、世話をしなくても役に立つものに姿を変えます。」そこで、少女は、ウナギの言うとおり、ウナギを殺して庭に埋めた。(なんちゅう奴や!!) 
すると、ウナギを埋めたところから、大きな木が生えて、椰子の木になった。少女は、ヤシの実などヤシの木の恵みを手に入れることができた。
ヤシの木がウナギから生まれた証拠に、ヤシの実をむくと、ウナギの目と口の3つの点がある。 

ビーチファレ
海岸沿いに、ファレが並ぶ。バンガローが並ぶキャンプ場のようなものだった。1泊2食付き50タラ。

   

今日も夕日がきれいかも、と期待して待っていたが、あっけなく終わってしまった。
夕食後、8時から
フィアフィアショーがあるという。先日、キタノホテルでも見たし、始まる前は全く期待していなかった。でも、もしかしたら、このショーがサモアでの時間の中で、最も楽しかった時間かも知れない。

ショーが始まって登場したのは、子どもから大人まで約30人ぐらい。近所の家族が集まって登場した感じだ。ファレの管理人の家族もいる。ただついてきただけのような小さい子どももいる。
 そのメンバーが、みんなで歌ったり、踊ったり、ソロの踊りがあったり、そして、ファイアーダンスももちろんある。小さい子ども達が踊りながら出てきて、ラバラバを落としてすっぽんぽんになるというギャグも用意されていた。
 見ている人を楽しませる以前に、出てくる人たちみんなが楽しんでいる。その様子を見ているだけで楽しかった。ショーの間じゅう、ずっとニコニコして見ていたような気がする。
 1時間のショーの最後は、見ている人も参加してのダンスパーティ。なんと、このパーティが、ショーが終わってから一時間も続いていた。

    

    

キタノホテルのフィアフィアショーは、計算されたエンターテイメントという感じだったが、こちらのショーは、全く予測のつかないショー。でも、出演者、参加者が共に楽しむ、暖かい家庭的な雰囲気がとてもよかった。
ダンスパーティから離れて、海岸に星を見に行ったりしている間に10:00になり、ようやくダンスパーティもお開き。さあ寝ようかと思ったら、ファレに泊まっている、オーストラリア人とかの淋しいお父さんたちが集まってきて、またまたビール。ちょっと飲み過ぎて、ふらふらになって11:00就寝。