1月4日 マカオ
新旧が融合した街
午前中は、地球の歩き方に載っているモデルコースの通り歩いてみることにして、ホテルからタクシーで媽閣廟へ向かう。マカオ最古の中国寺院で、漁師の守り神である阿媽を祀っている。マカオの地名の由来となったといわれている。廟内には、黄色い巻き線香がいっぱい。岩に描かれた船の絵をずっと触ってたどっていくと、いいことがあるとか。そのため、岩の前はいつも人が絶えなかった。
媽閣廟から、媽閣街を行く。朝早いので、まだ閉まっている店が多い。でも感じのいい通りだ。道の横には、ポルトガルタイルの道路標示がある。
港務局大樓の横を通り、リラウ広場へ。どちらも世界遺産。でも、世界遺産になる基準がよくわからない。実際、世界遺産ではないところでいい所がたくさんあった。
いい雰囲気の路地を上っていくと、高台に出た。道の途中には、犬のトイレも・・
高台にあるペンニャ教会。ちょうど青空が広がりとても美しい。中のステンドグラスもとてもきれいだった。ちなみに、ここは世界遺産ではない。なぜ?
次に訪れたのは、聖ローレンス教会。 ここも、ステンドグラスが美しい。
聖ヨセフ聖堂。内部のドームの中心にあるのは、イエスズ会の紋章。
教会巡りは、今までしたことがなかったのでとても新鮮に感じた。 中に入り、いすに座って祭壇を眺めていると、とても落ち着いた気分になれた。
古い家が並ぶ通りを抜けて、ドン・ペドロ5世劇場へ。この建物も世界遺産。でも、中には入れない。
その向かい側には、聖オーガスチン教会。中はとても広い。
教会巡りは、これでおしまい。白い壁に赤い格子戸と透かし彫りの細工がきれいな格子窓をもつ家並みの通り福髏V街へ。もと遊郭だった通り。 お土産屋も多いがひっそりしている。通りの隅では、タラを干しているところも。そして、できたてのお菓子を試食。
そして、十月初五街へ。約50年前にはマカオで最も賑わう中国人の街だったらしい。まずは道教の廟、康公廟。そして、レトロなお茶屋さん英記茶荘。
この通りで昼食にしようと、おいしそうな店を探してうろうろ。入ったのは、珈琲美食という地元の人で賑わうコーヒー、デザート、麺、ご飯ものと何でも扱う店。壁の写真を指さし注文。どれもおいしかった。
骨董品や昔ながらの商店が並ぶ果欄街を抜け、マカオ一の観光名所聖ポール天主堂跡へ向かう。人が入らないよう写真を撮るのは不可能と聞いていたがまさにその通り。とにかく人が多い。
聖ポール天主堂は、1582年に建てられ、1601年の火災で焼失。1640年に再建されたが、1835年に再び火災に見舞われ、建物正面の壁面と階段壁の一部が残った。裏側へ回ると、彫刻も何もないただの壁だけ。横の階段から上に上ると、大勢の観光客とマカオ市内が一望できた。
天主堂跡の前のおみやげ屋さんで、マカオ土産の定番?ポルトガルの名物のガロを購入してから、セナド広場へ向かう。昨日の夜にも来た場所だが、当たり前ながら昼の景色はまた違う。
セナド広場近くにあるマーガレット・カフェ・ナタで、マカオの名物スイーツ・エッグタルトを食べる。けっこう油っこく、高カロリーで、食べたときはおいしかったのだが、後で胃に負担がかかって苦しかった。
その後、タクシーでマカオ半島から橋を渡って、島の一番南端にあるコロアネ村へ。タクシーが着いたのは、聖フランシスコ・ザビエル教会の前。とても小さい、でも色や作りがとてもかわいい教会だった。青い空に建物の黄色が映えて美しい。
海岸沿いを村の南端の譚公廟まで歩く。対岸は中国。すぐ目の前という感じだ。譚公廟は、道教の寺院。航海の安全を守る神、譚公を祀っている。中にあるボートの模型は、300歳以上のクジラの骨で作られている神聖なものらしい。
路地に入ると、ヨーロッパの田舎風?の町並みが続く。コロアネ村の有名店、ロード・ストーズ・カフェで、またまたエッグタルト。でも、前のエッグタルトで胃がもたれてるので、ここでは1人半分ずつ。こっちの店の方が、少し軽い感じがした。
バスに乗って、ヴェネチアン・マカオ・リゾートへ。ヴェネチアン・マカオ・リゾートは、ベニスをテーマにしたリゾート。ショッピングセンターには、水路が流れ、きれいな声で歌うお姉さんが漕ぐゴンドラが行き交う。また、天井はリアルに描かれた空。川が流れてるといっても、阪急三番街とは全然スケールが違う。
また、カジノの広さは世界一。その中に、昼間だというのに中国人がいっぱいで、みんながギャンブルに興じている。中国人、どんだけ金持ちが多いねん・・結構リスクのある高額のギャンブル、かなりの元手を持っていないと楽しめないはず。今の日本ではあり得ない世界に驚くばかり。
ホテルのロビーの方へ行って、またまたびっくり。何や、このゴージャスで金ぴかの廊下と天井は!いったいどれだけのお金をかけているのか、そして、それだけ設備投資しても最終的には取り返せる目算があるというのがすごい。
外に出ると、周りには建築中のホテルがいっぱい。いったい、これだけのホテルを建てて、それだけの客が来るのだろうかと心配になるぐらい。それだけ、金持ちの中国人が多いということか・・
タクシーでタイパ村へ。官也街という店の並んだ通りを抜けると、石畳の路地に出た。遠くには高層アパートがたくさん見える。
カルモ教会。丘の上に立つかわいい教会。残念ながら閉まっていて、中には入れなかった。教会の下の十字公園ではチューリップが満開。色とりどりのチューリップは、とてもきれいだった。
再びタクシーで、マカオタワーへ。展望台にはガラスの床の部分もあり、下を見ると恐ろしい。靴の右に見える正方形の中にある円の印がバンジージャンプの着地点。バンジージャンプをする人が次々と飛んでいくのに驚いた。
窓の外を安全ベルトをつけて歩いて回るスカイウォークXというアトラクションに参加している人が次々と通る。見ているととても楽しそうで、こんなこと一生に1度しかできない経験だと思い、参加してみることにした。
受付で誓約書にサインし、ハーネスをつけて、扉の外へ。はじめは、縁に座る。高さ223m。縁を歩いている時は、真下が見えないので全くというほど怖さは感じなかった。座った後立つときや、真下が見える内側に立った時は、少し怖かったが、ベルトを握っているととても安心感があった。ベルトを信じいろいろなポーズをとり、その写真を撮ってもらいながら進む。普通ではあり得ないことをしていると思うと、なんかとても楽しかった。
後ろの景色にあわせて、ポーズをとる場所が決まっているようで、できあがった写真を見るとまるで合成写真のよう。
ガラス越しではない223mからの景色は美しく、そして風がとても爽快だった。あっという間に外縁を一周。とても楽しい、そして今後まず経験することはないだろうエキサイティングな時間を過ごせて大満足だった。
ちなみに、このスカイウォークXの料金はTシャツと写真付きで588香港ドル(約7000円)。こんな体験、一生に一度しかできないと思うと案外安いかも。
右の2枚の写真は、もらったCDに入っていたプロモーション用のものです。
写真ができあがるのを待っている間に外はもう真っ暗。ビルのネオンがきれい。ウィンマカオの噴水ショーも見えた。ドッグレースの時間待ちに何回か見ていると、毎回光の色や構成が違うことがわかり、もう一度行って見ることにした。
行ってみると、今日のショーは、炎も出る大がかりなもの。昨日見たのより迫力があり、わざわざ寄った値打ちがあった。
次は、ドッグレース場へ。マカオは、カジノで有名だが、もう一つのギャンブルがドッグレース。
最低10香港ドル(約120円)から賭けられるので、カジノよりうんと手頃に楽しめるギャンブルだ。
レースは月・木・土・日の週4回行われる。レースをする犬は、グレイハウンド犬。速く走るために生まれてきたかのように鍛え上げられている。
1レースに出走する犬は6頭。まずは、パドックで様子を見る。大きい犬、小さい犬、落ち着かない犬といろいろだ。電光掲示板には、オッズが出るので人気犬がわかる。競馬のように新聞があって、今までのデータや親などが書かれているようだ。
時間が来ると、犬たちは係員に引かれて箱状の出走ゲートに入れられる。横を、コースの内側のレールに沿って動くウサギのぬいぐるみが通るとゲートが開き、犬たちはそれを追って一目散に走る。そのスピードは驚くほど速く、番号を読み取るのが難しいほど。
投票券は、スタンド下の券売り場で買う。マークシートにマークをするだけで、初めてでもスムーズに買えた。ちょっとのお金で十分楽しい時間を過ごすことができた
当たったのは4人中2人。でも、ちょっとしかかけてなかったし、本命を買ったためオッズも低く、もうけはあまりなし。第4レースまで見て、レース場を後にした。
夕食は、レース場近くの旅遊學院教學餐應。観光とホテル業界を目指す若者のための公共教育機関、旅遊學院の研修用のレストラン。マカオ料理を出すレストランということで行ってみた。バカリャウとマッシュルームの前菜、アフリカンチキン、魚のグリル、シーフードリゾットを注文。値段が安く、サービスもよかったが、味はもう一つだった。
9:45ホテルに戻る。マカオの端から端まで回り、滅多にできない体験もいろいろできた、とても盛りだくさんな一日だった。