8月6日 アンチラベ
2つめの小学校へ
7:00 に朝食を食べ、9:00車でアンドライキバ湖へ。アンチラベの西約7kmに位置する火山湖。湖の周りは、ピクニックエリアのようになっていて、湖畔には何軒もの土産物屋が並ぶ。
湖の周りの山に木が少ないのが、寂しい感じがする。
土産物屋で、石のゲームを買う。(50000Ar=約2000円) アンチラベは、いろいろなきれいな石がとれることでも有名。
帰り道に温泉に立ち寄った。どちらかというと療養のための病院のような施設。駐車場で隣に止まっていた車は、48年前の1962年製プジョーだった。
11:30 町のレストランで昼食。マーケットで麺を見たこともあり、ヌードルスープを頼んでみた。結果は、失敗。こしのないふにゃふにゃの麺だった。
一旦ホテルに戻り、1:30 EPP Bemasoandro(ベマスアンドゥル小学校)に向けて出発。
1:40 小学校へ到着。校長室の横の日陰に50人ほどの子どもたちが並んで座り、本を読んでもらっている。前に絵本を贈っているので、本の読み聞かせには慣れているように思った。本が終わり、今度は歌を歌い出した子どもたち。手拍子も入ったかわいい歌で、マダガスカルの子どもならだれでも知っているような手遊び歌らしい。
校長先生から、我々を紹介してもらった後、みんなの前で持ってきた本を渡し、布の絵本から紹介する。タナの小学校同様、色がきれい、わかりやすい、しかも立体的な布の絵本は大人気だった。日本の高校生が心を込めて作ったことを紹介した。
布の絵本を紹介している間に、校長先生に持ってきた本の中から読み聞かせする本を選んでもらった。校長先生が選んだのは「11ぴきのねこ」。校長先生は、上手に本を見せながら読み聞かせを始めた。初見とは思えないスムーズさだ。子どもの反応を確かめたり、子どもに答えさせたりしながらの読み聞かせは、かなり慣れている感じがした。以前に贈った本が、日常的に活用されていることが感じられた。子どももとても楽しそうにそして、真剣にお話を聞いていた。子どもたちが本を一生懸命見る表情がとてもよかった。本を贈った学校の校長先生がこの人でよかったと思った。
次は、若い女の先生が読み聞かせ。こちらも、ずいぶん慣れている感じだった。いろんな先生が子どもたちに日常的に本を読んでやっていることがわかり、このような学校の図書室を整備することはとても値打ちのあることだと感じた。
最後に、ラドゥさんが、紙芝居「チョコレートカステラ大事件」を読む。2人の読み方に刺激を受けたのか、慣れてきたのか、前回より声にも張りがあり、熱演のラドゥさんだった。
本の後は、縄跳び。今回は子どもの人数も少なく、先生も多かったのでうまくできた。大縄飛びは初めてだと思うのだが、みんなとても上手だった。途中からは、短縄も出して多くの子がいっぱい縄跳びを楽しんだ。
その後は、折り紙。何人かに紙飛行機の作り方を教えると、次々と折り紙をもらいに来る子どもたち。紙1枚でどれだけ遊ぶの・・と思うぐらい、何度も紙飛行機を飛ばし楽しそうに遊んでいた。青い空をバックに色とりどりの紙飛行機がきれいだった。
http://www.youtube.com/watch?v=eqdZOjrLqis
動画をユーチューブで公開しています。
その後は、子どもたちはおやつタイム。休み中に子どもたちを集めるため、トウモロコシを炊いたおやつを学校で用意していたようだ。運動場の端に上手に並んで、1人1人順番に食器を受け取っていた。
その間、図書室改装工事の進み具合を見に行く。資材はそろえられ、少し工事が開始されていた。10月の新学期までにはできあがる予定ということで、機会があれば、新しい図書室で子どもたちが自分で本を読んだり、読み聞かせをしてもらったりしている姿を、また是非見に来たいと思った。
3:10 小学校を後にする。ホテルへ一旦戻り、ティナさん、ラドゥさんとはお別れ。
4:15 町歩きに出発。この頃には、ホテルの前にいる土産物売りの子たちともすっかり顔なじみになっていた。特に、このピンクの帽子をかぶった女の子は、とてもかわいく、町で会ってもにこにこといつも愛想よく手を振ってきた。そして、「もう買わへん」と言っても、会うたびに商品を見せてくるのだった。1日にいったいどれだけ町を歩いて、どれだけ売り上げがあるのだろう。
いろんな店を見て、レストラン「アルシュ」で夕食。ポテトコロッケ、スパゲッティナポリタン、ビール、コーヒーで11000Ar(=約440円)。味の方は、もう一つ。アンチラベへ来てから、食事の面では当たりが少なかった。
この日は、ムルンダヴァへ行っていた観光組と合流の日。飛行機の時間が変更になり、ホテルへ到着したのは夜の11時だった。学校へ一緒に行けなかったのが残念だった。
ただ、この夜の星空は見事なもので、ホテルの庭から見上げる以上にバスの中から見る星空は素晴らしかったそうだ。