8月5日 アンタナナリブ〜アンチラベ

高原の町 アンチラベ


 5:50起床。タナの町の夜明けの空がきれいだった。蛇口をひねったらお湯が出たのでシャワーを浴びた。朝食を食べ、7:10 アンチラベへ向けて出発。
 



 10:30 アンチラベに到着。EPP Bemasoandro(ベマスアンドゥル小学校)へ。

 アンチラベの市街地から、細い道に入り、小学校へ向かう。細い道に入ったとたんに雰囲気が変わり、貧しい地域に入ったことを感じる。道の両側の家はかなり粗末で、ゴミも多い。
 細い道を5分ほど走ると学校に到着。校長室とパソコンが入った部屋の建物と、教室の建物が3つ運動場を囲んで建てられている。校長先生と工事業者が我々の到着を待っていてくれた。校長先生は女性で、いかにも教育者といった感じの方だった。

 さっそく、図書室に改装したいという部屋を見せてもらう。3つの教室棟の中では、一番古い棟の左端の部屋。かなり老朽化している。天井の木がたわみ、隙間が空いている部分がある。窓は小さく、鎧戸式で、閉めると光が入らない。開けていてもかなり暗い。床もデコボコ、机や椅子もかなり傷んでいる状態。
 壁に、日本の子どもたちからの絵が貼ってあった。凄く古いもののように見えたのだが、よく見てみると去年,ラドゥさん、ティナさんが日本から持ち帰ったものだった。

 でも、その教室棟の他の3つの教室は、もっと悪い状態で、天井の木がめくれ屋根の裏が見えている部屋もあった。机や椅子も壊れているものも多く、本当にここで勉強しているの?と思うような状態だった。

 窓をガラスにする、入り口を少し狭くして新しい教室棟と同じようながんじょうな金属製のドアにする、天井の木を入れ替える、床と壁をきれいにする、棚を作る、机と椅子を新しくする、という改装の内容を見積書を見ながら確認する。
 今から明日の午後までに、業者に改装に必要な資材を準備させるようにと、見積額の半額(約4万円)を、校長先生に渡す。

 その後、他の棟の教室も見せてもらう。校門から向かって右側の奥にある青い棟が、一番新しく、きれいだった。 

 校長先生に話を聞く。児童数は670人。(1年〜5年)先生は15人で教室は8つ。1クラスの人数は40〜50人で、午前と午後の2部制。85%の子どもが上の学校に行く。タナの小学校と比べると、まだ教育条件はいい方のようだ。2年生からフランス語の勉強を始めるが、5年になっても読めない、話せないという子もかなり多いと言うことだった。やはり、本を贈るなら、マダガスカル語の方がいいようだ。

 明日の再訪を約束して、学校を後にした。
 

  

 12:00 ホテル・レジデンス・カメリアにチェックイン。とてもきれいなホテルで一安心。庭もとてもきれいだった。
 ホテルのレストランで昼食。ポークのカレー(10000アリアリ=約400円) 

  

2:00 町へ出る。まずは、アンチラベの駅。駅前で、馬に乗せてもらったリリーさんの子どものフィアンツ君。このあと、そのままどこかまで乗せて行かれそうになり、リリーさんが慌てて追いかけた。

 

続いて、アンチラベのランドマークともなっている教会へ。青い空に高い塔が美しい。中に入ると、1000人近く入れる広さ。ステンドグラスもとてもきれいだった。

   

教会の向かい側にある、マキカンパニーで、孫のTシャツと帽子を買う。町にはカラフルでかわいい店もいっぱい。

  

 町を歩いて、しばらく止まると、刺繍やら帽子やらの物売りが知らない間に次々と集まってくる。日が経つにつれて、彼らともだんだん顔なじみになったのだが、この日は初日でまだまだ物珍しさもあり刺繍の布を1枚買った。(15000Ar)
 そして、アンチラベの名物と言えば、プスプスと呼ばれる人力車。こんなにたくさんいて需要があるのか、と思うぐらい数が多い。

  

 次は、市場へ。行ってみると、8年前にも行ったところだった。でも、並んでいる品物のカラフルさと人々の様子を見て、思わず写真をいっぱい撮った。
 オレンジを1kg 2000Ar(80円)で買う。野性的なミカンという感じの味だった。

   

   

   


 4:30 ホテルへ戻り、しばらく休憩の後、6:00レストラン「ラザフィマムンズィ」へ。「地球の歩き方」にも載っている、生演奏のある店。親子だというミュージシャンがマダガスカルの音楽を奏でる。ただこの店、注文してから届くまでやたら時間がかかる。ウエイターは忙しそうに動き回っているのだが、なぜか料理が届かない。おまけに、生演奏をけっこう大きな音で休みなくやるので、話もできない。初めのうちは1曲終わるたびに拍手していたが、途中からは、「ちょっと休んでよ」と思うようになってきた。
 グリルドチキンポテト添え、トマト入りオムレツ(オムレツと言うより卵焼きだった)ビールとコーヒーで13200Ar(約520円)

 結局、夕食に2時間以上かかり、ホテルに戻ってシャワーを浴びて就寝。昼は、日差しも強く気温も20度近くあるのだが夜はとても寒く、シャワーを浴びるのがつらかった。