3月28日 美濃、旗山、高雄
客家の町をサイクリング
 8:10 高雄歴史博物館前のバス停から、美濃へ出発。(バス代1人123元)
 10:15 美濃に到着。バスターミナルの横の店で自転車を借りる。(1台80元)初め、自分のいる場所と方向がわからず苦労して、いろんな人に道を聞きまくった。
 ようやく、サイクリングの起点となる敬字亭という300年前の炉の前にたどり着き、そこから町の中心に向かって路地を行く。

  


 美濃は客家の人が多く住む町。客家とは、漢民族から分かれた民族の一つ。独自の言語・文化を持つ。一族がまとまって住むことが多く、家が特徴的。
 美濃で見た客家の人たちの住む家は、敷地の真ん中にお堂と広場があり、その回りを何軒もの家が取り囲む形で、 新しい家もこの形を守って建てられていた。
 レトロな感じとバックの山がよかった家がこれ

 自転車で走っていると、次々とレンガ造りの感じのいい家が現れ、そのたびに自転車を止めて写真を撮った。

 

  

 町の中には、日本統治時代に整備された用水路もあり、犬が体を洗ってもらっていた。そして、台湾の町ならどこでもある(?)天后宮。


 
  

 昼食は、客家伝統の米で作った麺・@條と、冬瓜封(トウガンの醤油煮)。町には@條の店がズラリと並ぶ。そして、昼食時になると、満員に。讃岐うどんのように、地元の人は1日1回は食べるものなのかもしれない。
 @條には、汁なし・汁ありの2種類(どちらも35元)があり、どちらもなかなかおいしかった。冬瓜封は、カブラの煮物のようだった。

  

 食後は、町の外れにある東門楼まで行く。
 美濃の町には、7本のサイクリングロードがあり、道の脇にルートごとに色分けされた線が引いてあるのだが、途中で途切れていたり、色あせて何色かわからなかったりするところがたくさんあった。
 そのため郊外にある中正湖まで行こうと思うのだが道がわからない。でも、さすが台湾。何人もの人に道を聞き、最後にはバイクの親切なおじさんが近くまで案内してくれた。
 たどり着いた中正湖は、水が少なかったが、後ろの山なみがきれいだった。日陰で休憩すると吹き抜けていく風が涼しく気持ちよかった。


  

 バスターミナルまで戻り、13:05のバスで旗山へ。(1人29元)
 町の外れにあるバスターミナルから歩いて中心部へ向かう。まずは、製糖鉄道の旗山駅跡。残念ながら工事中。駅の横には、亭仔脚という台湾式アーケードも残る。
 旗山の名物は
老街と呼ばれる古い街並みと、枝仔冰城と言う店のスイーツ。

  

 「枝仔冰城」で、タロイモサンデーとアズキミルクを注文(45元)。

 

 氷を食べて涼しくなったので、山の方の公園に行ってみることにした。長い階段を上ると、孔子廟があった。暑い。せっかく氷を食べて涼んだのに、汗がダラダラ。こんな暑い時間帯に上る人はいないらしく、ガラーンとしていた。
 旗山は、バナナの町としても有名で、バナナをかたどったモニュメントもあった。

  
 

 バスターミナルから、高雄へ戻る(1人101元)。高雄では、バスの終点がホテルのすぐ近くの高雄歴史博物館前なので、一旦ホテルへ戻り、シャワーで汗を流した。
 しばらく休憩してから、
西子湾へ向けて出発。いい天気なので、きれいな夕日が見られるかもと期待がふくらむ。
 まずは、地下鉄西子湾駅近くの
鼓山にある代天宮へ。境内には、屋台が並んでおり、その中でも有名なすり身団子スープを食べた。

  
 

 トンネルを抜けて、西子湾へ向かう。トンネルを抜けたところは、中山大学の構内だった。
 夕日がよく見えそうなビーチは、6時で営業終了。仕方がないので、海が見えるところまで海沿いの道を歩いていく。
 そして、日没。まあまあきれいな夕日を見ることができた。

  


 

 再びトンネルを抜け、鼓山へ戻り旗津までフェリーに乗る。 船の上から見える夜景が美しい。
 夜の天后宮は、凄いライトアップ。冬に来た時は昼間だったので、全然違うところのようだった。

 
 

 賑わっている海鮮料理屋で、イカの炒め物、貝の炒め物、エビ炒飯、空心菜を注文。ここでわかったのは、昨日の六合夜市の海鮮屋台の腕の良さ。これだけの海鮮料理屋が並ぶ旗津のこの店よりも、味ははるかに上だった。

  
 

 フェリーで鼓山へ戻り、タクシーで打狗英国領事館へ。タクシーが着いたのは階段の下で、そこから長い階段をいっぱい上って、ようやく到着。元の英国領事館は、今は夜景のきれいなカフェとなっている。

 
 

 夜景を見ながらコーヒー(80元)を飲んでのんびり。とても気持ちいい。帰りはまたまたトンネルを通って地下鉄の駅まで歩きホテルへ戻る。
 今日も、一日目一杯楽しめたなあ。