8月3日 ヤンゴン〜マンダレー マンダレー郊外観光
大洪水地帯をゆく
4:30起床。5:00にホテルの車で空港へ(6$)
5時は、まだ真っ暗でホテルからシェエダゴンパゴダのライトアップがきれいに見えた。
国内線の空港は古く、表示板などはなにもない。また、放送設備もなく、フライトの呼び出しはプラカードと肉声で行われていた。
空港内でコーヒーとパンで朝食(4500チャット)
6:40発のエア・バガン機は、マンダレー直行便だと思っていたら、途中で着陸。着陸したのは、ミャンマーの新首都となったネピドーというところだった。
そこは、田んぼしかないような平原の真ん中。そんなところにだだっ広い空港を初め政府の建物を建てていっているらしい。。
思わぬところに着陸して慌てる我々に、そういうことを教えてくれたのがたまたま通路を挟んだ隣に座っていた日本人の女性、マンダレーのHITOセンターでミャンマーの人たちに裁縫を教えているYさんだった。困ったことがあったら来てくださいと名刺をいただく。裁縫の授業はないけれど、日本語の授業なら明日もやっているはずということで、是非見に行きたいなあと思った。
空港には、日本語ガイドのソーさんが迎えに来てくれており、さっそくマンダレー近郊の一日ツアーに出発。(1人30$)
一つめの目的地は、アマラプラのマハーガンダーヨン僧院。全国から集まった1000人近い僧侶が修行生活を送っているところだ。 10時からは僧侶の食事が始まる。鐘の合図で多くの僧侶が並んで食堂に入ってくる。
みんな托鉢でもらったご飯の入った器を持っている。修行僧のおかずは1テーブルに2品だけ。先生や高僧は、おかずの品数も多く、ご飯の器も席に置かれている。
修行僧達は、自分の席に着くなり、食事を始める。あいさつもお祈りも何もなくバラバラに食べ始めるのが意外だった。当然ながら、食べながらのおしゃべりは一切無い。みんな黙々と食べている。毎日、食事時に観光客に見られるのにも慣れているようで、カメラのフラッシュが光っても誰も見向きもしない。
食べ終わりもバラバラ。食べ終わったものから席を立って戻っていく。一斉の食事は、一日二回だそうで、残ったご飯は部屋に持って帰って、お腹がすいたらまた食べる子も多いのだとか。
白い服の子は、見習い生。小さい子が多い。
驚いたのは、食堂の横に修行僧達の食べ残したご飯をもらうために、多くの人が袋を持って待っていたこと。ミャンマー社会の格差の大きさを改めて感じた。でもお寺や僧院があるおかげで、食べるものが無くて飢え死にする人はいないのだという。
僧院を後にし、ウー・ベイン橋へ向かう。旧王宮のチーク材を使って160年前に作られた、タウンタマン湖を渡る1.2kmの橋だ。 水が多く、橋ぎりぎり。風も強く、波が橋の上にくることも。
乾期には、水が無くなり、橋の下には畑が広がるらしい。
この橋を渡っているとついてきたかわいい少年。上手な英語で色々話しかけてくる。8歳だという。色々話して仲良くなった頃に、バッグから「買って」と絵はがきを出した。見事なプロの技。まんまとやられて、2000チャット。
この後、いたる所で数え切れないぐらいの子どもの物売りに遭遇したが、一人目に出会ったこの子が一番のプロだったかも。
対岸に着くと洪水で遠くまで水の中。先に行くのをあきらめる。でも、洪水など気にせず当たり前に営業する店と、当たり前に食事する客。
次は、織物工場。インレー湖でも見たが、何度見ても細かい技には感心する。彼女たちが織っているのは結婚式用の生地で、完成までに1ヶ月はかかるそうだ。この工場には、日本で戦前(?)に使われていたような日本製の機械もあった。
次は、ザガインへ。ザガインで最初に行ったのが、カランムードー・パゴダ。おっぱいのパゴダと地元では言われているらしい。ザガインは、ミャンマー人女性の身だしなみ(日焼け止め)のタナカの産地で有名らしく、パゴダ周辺にもタナカを売る店が多かった。
ザガインヒルへ向かう。ザガインヒルには、丘全体に150以上のパゴダと僧院が点在している。尼さんの僧院もある。尼さんの袈裟はピンク色。ウーミントンゼー・パゴダには、45体の仏像が並ぶ。そして、日本人戦没者慰霊碑も。戦争中、海から陸路でここまで進んできたということに驚く。
ザガインヒル頂上のサンウーボンニャーシン・パゴダ。ウサギの像、2つの胴の狛犬など不思議な物もいろいろ。
続いては、インワへと向かう。インワもアマラプラやザガインと同じように昔、都だったところ。インワへは渡し舟(2000チャット)に乗って向かう。渡し舟からは、ザガインに向かうときに渡ったインワ鉄橋が見えた。
舟を下りてマハーアウンミェ僧院へ。1818年に建てられたレンガ造りの建物。なかなか雰囲気のある建物だった。
実は、この夏マンダレーあたりは、上流での大雨のせいでエーヤワディ川があふれて、洪水になるところが続出していた。
インワの町も水につかっており、普通なら馬車で回るところを今回は手漕ぎの舟(3000チャット)で回ることになった。水がなければ並木道であろうと思われるところを舟で行く。横には、水につかった家々が並ぶ。
インワの斜塔とも言われている、高さ27mの監視塔。塔の上から見ると、どこが本来の陸かわからない。
夕暮れが近づく。空が広く、雲がとてもきれいだった。
夕食は、外国人にも人気のシャン料理レストラン「ラーショー・レイ」。好きなおかずを指さしてとってもらう。野菜炒め、豚肉炒めなど3品とビール、ごはんで5800チャット(約580円)
帰りに、これも外国人に人気の「ナイロン」で、バニラアイスとコーヒー(1100チャット)
マンダレー市内は、夜になると街灯がなく、真っ暗。懐中電灯を持って歩いた。おまけに、信号がないので、交通量の多い道を渡るのはとてもこわかった。
ユニティホテル(1泊22$)泊。
旅の情報 マンダレー郊外一日ツアーも、ミャンマーPLGに依頼した。日本語ガイド付きで1人30$。効率的にいろんなところを回れ、時間もたっぷりあり、ガイドさんも親切で十分満足できた。 ユニティホテルは、町の中心地にある。ちょっと古い感じで、部屋からの眺めも悪かった。 |