4月13日   極彩色の石窟寺院

 夜中の3時に起きて、4時前に空港へ。エアアジアのカウンターが開くのを待つ。どこに係員が来るか分からないのにみんながそれぞれのカウンターの前に列を作っている。たまたま並んでいた列の前に係員が座ったのでラッキー。でも横からの割り込みを阻止しなくてはいけず、朝からハードだ。 
 
 今回スリランカに行くきっかけとなったのは、エアアジアの就航キャンペーン。バンコクからスリランカまで往復全部込みで1人15000円ちょっとだった。エアアジアは安いけど、列の整理をする人がいないとか、搭乗券は印刷して持って行った紙をちぎったものだったりとか、とにかくローコストに徹している感じがした。

 7時にバンコクを出発。3時間半のフライトでスリランカに到着。1時間半の時差があるので、スリランカは9時。チャーターしていた車に乗ってダンブッラに向かう。今回途中までは同じ学校に勤める同僚と日本から来たそのお母さんとの4人旅。スリランカは車代がとても高く、コロンボからシーギリヤまでの車代が20000円。つまり1人5000円。飛行機代片道7500円と比べるととても高い。だから、同じソンクラーン休みにスリランカに行く同僚親子とシェアすることにした。

 スリランカの道はあまりよくなく、スピードが出せない。だから移動にとても時間がかかる。空港からダンブッラに向かって一つ目の大きい町クルンネガラで昼食。観光客相手のレストラン。さっそくカレーを食べようかと思ったら、お正月の特別メニューとかで焼き飯、焼きそばしかなくガッカリ。スリランカもタイと同じ仏教国なので、4月13日頃がお正月なのだ。

 

食事の後は再び車でダンブッラに。途中の林の中で少し休憩。林の中は涼しいので茹でたトウモロコシを売る店が並ぶ。

  

 ダンブッラに着いたのは3時前だった。ダンブッラには世界遺産になっている石窟寺院がある。石窟寺院は山を登ったところにあるのだがそのスタート地点がすごい。金ぴかの大仏とインパクトのある入口。そして横にはずらりと並ぶ僧の像。行く前からこの入口のことは写真で何度も見ていたのだが、実際に目の当たりにすると予想以上の迫力があった。実はこの建物は仏教の博物館で、世界遺産とは関係がない。
 この博物館の横で、石窟寺院の入場チケットを買う。スリランカは車代だけでなく、観光地の入場料もとても高い。ここは1300ルピー(約800円)。でもこれでもまだ安い方。

 

寺院にはこの博物館の横から階段を上って行くのだが、車で途中まで行けるということなのでお言葉に甘え、車を降りたところから少し階段を上る。途中からは遠くにシーギリヤの姿が見えた。


寺院の入口へ。スリランカの寺院では中に入る時靴を脱がなくてはいけない。この日はそれほど日差しが強くなかったが、それでも裸足で石の上を歩くとかなり熱い。すぐに裸足はやめて靴下を履くとずいぶん楽になった。このために、もう捨ててもいい靴下をはいてきたのだ。靴下1枚でこれだけ足の裏に感じる熱さが違うとは新しい発見だった。


ここには全部で5つの石窟がある。1つ目の石窟へ。紀元前1世紀に作られたもの。釈迦が亡くなった後の姿を表した涅槃像があった。1つ目の石窟は小さく、あまり印象に残っていない。
 

 

 すごかったのは2つ目の石窟。5つの中で最も広い。幅が52mあるらしい。この石窟も紀元前1世紀に作られ、12世紀に補修されたもの。中には涅槃増とそれを囲むように仏像がずらりと並ぶ。そして、天井には色鮮やかな模様や絵が全面に描かれている。薄暗い中で見る色と、フラッシュをつけて撮った色とがぜんぜん違う。フラッシュで撮った写真を見ると驚くほど鮮やかな色で描かれている。そして中は荘厳な雰囲気。こんな場所、初めてかも。
 一つ一つの模様や絵がでこぼこのある岩の上にとても丁寧に描かれている。平面に描かれていないのに、模様が同じ大きさに見えるのは、微妙にそれぞれの大きさを変えて描かれているのだろう。しかも天井なので上を向いて描かなければならずとても描きにくいはずなのに、すごい。
  天井には水が流れているところもあり、水の横には魚の絵が描かれていた。
 一つ一つの絵を見て、荘厳な雰囲気を感じてずいぶん長い時間、この窟の中にいた。暗い中なのでどうしてもぶれてしまっていい写真が少なかったのが残念。

 

 

  

 

 3つ目から5つ目までの石窟は比較的新しく、またあまり広くない。順に見て回ったがやっぱり2つ目の石窟がすごくよかったので、帰りにもう一度中に入った。
 ダンブッラを後にしてシーギリヤへ。途中で水を買うために立ち寄った店。子どもがとてもかわいかった。

 

ホテル・シーギリヤにチェックイン。このホテルの売りはプールからシーギリヤが見えること。写真で見たら大きく見えた十字型のプールが実は子供用のプールでとても小さかったのにびっくりした。

 


 おなかがすいたので早めの夕食。7時半からのビュッフェディナーが始まるまではアラカルトメニュー。チキンカレーを注文。スリランカのカレーは辛いと聞いていたがそれほどでもなく、おいしく食べられた。