8月8日
 
やたらと長い、8月8日

台風の接近で、関空連絡橋が渡れなくなるかもしれないということで、13時頃に空港に入る。結局、台風の影響は全く無く、無事に全員がそろい、定刻の18:30発のニュージーランド航空機で、オークランドに向かう。所要時間は11時間。オークランド到着は、翌9日の8:15だった。
 空港で長い待ち時間を過ごす。オークランド空港は、こじんまりとした小さな空港という印象を受けた。待ち時間の間に、サモアの学校訪問の時に歌う「サモア島の唄」の練習もした。
 オークランド発は、9日の14:50。しかし、ニュージーランドとサモアとは23時間の時差があるので、サモアに着いたら、再び8日に日付が戻った。アピア着、8日の19:50。やたらに長い8月8日だ。飛行機から島を見るのを楽しみにしていたが、残念ながら真っ暗で何も見えず・・・

 空港には、歓迎の歌を歌う4人組も。  

ワゴン車に乗って市街地に向かう。夜の割には外に出ている人が多い。たくさん見えるファレ(壁のない家)にみんな興奮。夜はビンゴで盛り上がるという話を聞いて、興味津々。
 車は、21:30アピアでの宿泊先の
「パセフィカ・イン」に到着。このホテルに住んでいるシニアボランティアの方が、ビールと中華料理を買ってきてくれた。ビールを飲みながら、その方のお話を聞く。サモアの食事のルールは、先に大人が食べ、子どもは大人が食べ終わるまで食べられないこと(そのため、大人になると太る?)サモア人は、置いてある物は自分の物というような感覚があること、サモアにはけっこうおかまがいることなどを聞いた。 

サモアの夜は、日本より涼しく、クーラーは消して寝た。



8月9日

サモアでの行動開始

 7:45起床。ホテルで朝食後、JICA事務所へ行き、滞在中の注意などを聞く。すぐ横に小学校があり、休み時間になったのか、子ども達がぞろぞろ出てくるところが見えた。学校の手前に売店のような建物があり、やたら賑わっている。サモアの学校では休み時間にはそこで食べ物を買って食べてもいいようだ。

その後は、
教育庁への表敬訪問。トップの人が留守のため、学校教育担当の課長のような立場の方と会う。とても優しそうで、話しやすい感じのおばさんだった。人口17万人のうち、4万人が1年に1100人受け入れてもらえるNZ移民を希望していること、NZ移民に行けるかどうかは抽選で決まること、移民した1人からの仕送りでこちらの1家族が生活できること、教師のなり手が少ないため、教師の給料を年4000タラ(約16万円)から10000タラ(約40万円)にベースアップしたこと、などを聞いた。 
 
それにしても、
大人の人口の半分近くが国外に出たがる国ってどうなん?いきなりこの国の抱える厳しい現実を突きつけられたように思った。

  これが教育庁の建物。とても、官庁の建物だとは思えない。

次は昼食。地球の歩き方にも載っている「ロコズレストラン」。今回、サモアのいろんな店で食事をしたが、結局、一番初めに入ったこの店が一番よかったかも。
ランチメニューは、ショーケースの中の料理を指さして決める。マヒマヒという魚の料理(16.5タラ=約660円)を選んだ。

  

食後はJICA事務所の前の海岸へ移動し、学校訪問の時に披露するリコーダーと歌の練習。大きな木の木陰は、さわやかな風が吹き抜けて気持ちがいい。

続いては、野菜市場へ。ここの市場では、地元産の物ばかりを売っている。

           

          タロイモ      ヤシの実(6個約80円)
    バナナ(一枝約400円)      ヤムイモ(9本約200円)      タワシ(1個約40円)
   焼きタロイモ、焼きバナナ         焼きパンの実       市場横は、ゲーム場
       横は、民芸品屋   その裏は、屋台風フードコート


においはあまりないし、人もあまりいない。アジアの市場ほど活気を感じなかった。
イモ類やバナナはとても安い。しかし、野菜は種類が少なく、値段も高い

 市場をぶらぶらした後は、ヌー農作物研究所へ。ここでは、きのこの協力隊員のGさんと会い、案内してもらう。Gさんは、日本でキノコの専門学校(!!)を卒業した後、サモアにやってきた。キノコの職種での要請は3カ国からあったが、応募したのは彼1人だけだったらしい。サモアでは、キノコを食べる習慣がないが、キノコを栽培して食べてもらいたいという願いを持って仕事をしている。ヒマラヤヒラタケというキノコの栽培に成功し、レストランなどに少しずつ売れているそうだ。朴訥な感じで、恥ずかしそうに説明していたGさんだが、こちらからキノコのことをいろいろ聞くと、目が輝いた。

   
 
 

研究所内には、様々な植物が。とても大きなパンの木もあり、立派なパンの実が実っていた。

夜は、アピア市内のレストランで、JICAボランティアとの懇談会。多くのボランティアの方々、JICAの調整員の方々とお話ができた。
ホテルに戻ってからは、明日の学校訪問で披露する日本の文化紹介(JAPANBOX)の打ち合わせ。どんな状況でやるのか全くわからないので、どうなるのかちょっと不安だ。
11:00就寝。

旅の情報
アピアでの滞在中は、ずっとパセフィカ・インに宿泊した。料金は、朝食付きで130タラ(約5200円)。サモアは、全体的にホテル代は高めのようだ。この設備で、5000円以上というのは、とても高い。ただ、よかったのは、自炊用のスペースがあったこと。サモアでは、日曜日は、ほとんどのレストランが閉まってしまうので、この自炊設備はありがたかった。