10月15日
今回のナンバーワン遺跡 チュト遺跡
朝食後、食料品市場に行ってみる。かわいい建物の市場はきのう行った服市場に比べてこじんまりしていた。
そして昨日は開いていなかったカスナナン王宮へ。半分は博物館のよう。歴代の王の肖像画やかつての暮らしぶりを紹介した展示が並ぶ。ガイドをつけるかどうか聞かれたが、ジョグジャであまりいい印象じゃなかったのでここではパス。
博物館の部分から即位の広間の方に進む。灯台のような八角形の塔には最上階の部屋で歴代の王が1年に1度、女神ラトゥ・キドゥルに会っていたという言い伝えが残る。即位の広間の横の庭園の木はどれも根元から同じところまで白くなっている。火山の噴火の際、ここまで火山灰に埋まったようだ。全体的にジョグジャの王宮よりきれいなように思った。
帰り道はべチャでホテルへ戻る。べチャは自転車を改造した人力のタクシー。ジョグジャにもソロにもいっぱいある。ここのは自転車の前に乗るところがあり、漕いでいる人の姿は乗っているところからは見えない。横とか前とかでしんどそうに漕いでいる姿を見るのはつらいのでこれはありがたい。また歩くのと微妙に違った目線で見える風景が新鮮に感じた。
11:00 ホテルで頼んだ車でスクー寺院、チュト寺院に向かう。どちらもラウ山(3265m)の山ろくにあるヒンズー教のお寺。
まずはスクー寺院。中米のマヤ遺跡に似たピラミッド形神殿のある寺院で、境内にはミステリアスな石像がたくさんあるという。山道に入ってしばらくして到着。森の中の薄暗いところにあるちょっと怪しい雰囲気の遺跡をイメージしていたが、行ってみるととても明るく、そこから見える景色もとてもきれいだった。思っていたより狭かったのも意外だった。神殿に上り、石像を見て回る。狭いのであっという間に見て回れた。おもしろい石像もいろいろあったが行く前に写真で見ていたのであまり驚かなかった。
この遺跡で一番よかったのはそこから見える景色。下に広がる町並み、横に広がる高原、さわやかな風を浴びながらベンチに座ってのんびりした。
続いてチュト寺院に向かう。車はさらに山をどんどん登っていく。かなりの勾配の道だ。本当にこんな急な道の先に遺跡があるのと思ったころにようやく到着。標高約1500mだそうだ。
山の斜面に沿って上に伸びる階段を上っていく。入り口には大きな割れ門。一つ目の割れ門を抜けたところで山の上に向かって一気に視界が開けた。山の上に向かって割れ門が続き、一番奥には神殿が、そして右手奥には山頂にかかる雲が見える。絶景だ。
どんどん階段を上っていく。途中の地面には石を並べたリンガ、そして亀の彫像があった。そして、一番上の神殿へ。神殿の手前には小さな社があり、中には巨大なリンガや彫像があった。
神殿から下を見ると、割れ門が続いている先に白くかすんだ遠くの山々が見えこれまた絶景。あまり期待していなかったが見事に裏切られた。とにかくロケーションと雰囲気が最高。上を見ても下を見ても雄大な景色の中に溶け込むようにひっそりと残るすばらしい遺跡だった。
山を下りる途中で、遺跡の方を見るとこんな感じ。
チュト寺院をあとにして、ソロの空港へ。5:15発の飛行機でジャカルタに向かう。
6:45ジャカルタ着。ニッコーホテルに向かう。またまた豪華ホテルでテンションがあがる。ただ驚いたのは警備の厳しさ。ホテルの入り口には空港にあるのと同じ検査の機械があり、荷物も体も厳しくチェックされた。
夕食を食べに外に出てみることに。外の広場は人でいっぱい。ショッピングセンターに入ろうと思うのだが入り口がわからない。人に尋ねて分かった入り口は通用口のようなところ。ここでも荷物と体を厳重チェックされる。この警備の厳しさは何?どこからでも自由に入れないように入り口の数も少なくしているようだ。
勝手がわからず、また入りたくなるレストランもないし、警備の厳しさにちょっと恐れを感じて結局ホテルのレストランで食べることにした。久しぶりに日本料理を食べたいと思っていたので迷わず日本料理店に。さすが日系ホテル。2000円ちょっとで日本料理食べ放題の店があった。鉄板焼き、てんぷら、すし・・素材を選んだら目の前で料理をしてくれる。特におすしを食べるのは半年ぶり。思い切り食べておなかいっぱい。