10月10日
ボロブドゥールの壁画巡り


 6:30に起きて朝食に。夜明けの時間はバンコクより早い。バンコクとは時差がなく、こちらのほうがかなり東側にある。
 朝食後、いよいよボロブドゥール遺跡に。

  


まずは一番上まで上る。周りの山の形が不思議。すごく雄大な景色の中にある遺跡だ。ストゥーパの窓の形は一番上が正方形、その下はダイヤ形。

 

ストゥーパのない仏像が2体あり、その回りで写真をいっぱい撮った。やっぱりこっちのほうが絵になる。

 

 

 

そこからぐるぐる回りながら降りてくる。ぐるぐる回ってたら、下から2段目の釈迦の壁画のところまで降りたので壁画を見て回ることにした。上下2段の壁画のうち、上の段が釈迦の一生の物語。120面のレリーフで構成されている。持っている本でどの部分か確認すると、ちょうど真ん中の61の場面だった。釈迦の一生のストーリーを120の場面に構成し、絵を描いていき、それを彫っていくというのは大変な作業だったと思う。
プロデューサーのような人が全体を考えそこからいろんな人がかかわって完成していったのではないだろうか。


61の場面は釈迦が出家を決意し、家を出ようとする場面だ。そしてその後、いろんな人と出会い、ついには悟りを開く。出会う人たちの中で有名なのがスジャータ。苦行で痩せた釈迦に乳粥を差し出す女性だ。コーヒーに入れるミルクのスジャータの名前の由来はこれ。
 彫刻は1000年以上前に彫られたものとは思えないぐらい分かりやすかった。旅名人ブックス「ボロブドゥール遺跡」には、120の場面全部の写真と説明が載っているので、それを見ながら実物を辿っていくとストーリーや登場人物がよく分かり楽しかった。

 
 ↑釈迦(中央)が出家し頭髪を切る場面               ↑釈迦(右)が仙人(左)と出会う場面

 
↑乳粥を差し出すスジャータ(中央)           ↑菩提樹の下で瞑想中に悪魔を追い払う釈迦。放たれた矢は釈迦には当たらない。

 

 61から120の場面まで見たところで暑くなってきたので、残りは後にして一旦ホテルへ戻る。
 ここで3泊もするので時間はたっぷりあるのだ。部屋でしばらく昼寝。今回の旅はやたら昼寝をした旅だった。
 昼食はホテルのレストランでナシゴレン。ホテルのレストランからはボロブドゥールがこのように見える。↓

 

その後今度はいったん遺跡公園の敷地を出て本来の入場口まで歩いていった。入場口には土産物屋がいっぱい。物売りも多い。入場口からホテルでもらった入場券を見せて入場。
 遺跡に向かう道には外以上に物売りがいっぱい。次から次と声をかけてくるが目に留まるものはない。
 汽車の形をした乗り物があったのでそれに乗って公園内を一周してみようと思ったが客が10人以上集まらないと発車しないので断念。博物館に行ってみることに。博物館内には、かつては遺跡の一部だったであろう石がずらりと並べられていた。


さらに公園を歩き、再び遺跡に。遺跡の入り口には腰に巻く布を貸してくれるところがある。この布を腰に巻かないと遺跡に入れないらしい。午前中はホテルから直接遺跡に行ったので、布を巻かないまま回っていた。そのときは、この布は入場のお金をちゃんと払った印なのかと思っていたのだが違ったようだ。
 遺跡の全体像が一番分かりやすいという北西側へ向かう。遺跡の横に広いスペースがあり、遠くから見ることができるので全体像がつかみやすい。


外側をぐるっと回る。下のほうにたくさんある仏像は方角によって印相が異なるのを確かめながら見て回る。東側は右手を伏せてひざの上に置いている(触地印)。西側は両手をひざの上で合わせている(禅定印)。北側は右手を開いて正面を向けている(施無畏印)。南側は右手を開いてひざの上に置いている(施与印)。東西南北それぞれ92体、合計368対の仏像があるそうだ。


 その後は、午前中に見なかった釈迦の一生の1から60までの場面を見て回る。

  

  

 3:50 ホテルに戻って6時までまた昼寝。何か昼寝ばっかりしている。

 夕食はまたまたレストランで、サーモンステーキ、チキンサテ、サラダとビール1本。