7月16日
タイで一番長い木の橋
ホテルを8時に出てバスターミナルへ。このホテル、豪華できれいなのはいいのだが、交通の便が悪い。車で来る人対象に建てられたようだ。バスターミナルまで送迎サービスもなく車を呼んでくれるだけ。そしてバスターミナルまで200バーツ。(行くときはトゥクトゥクで120バーツだった)バンコクからカンチャナブリまでのロットゥー1人150バーツと比べてもちょっと高すぎ。でも、豪華ホテルに泊まる人はそんな細かいこと言ったらあかんのだ。
バスターミナルで“サンカブリー”と言いながら切符売り場を探す。ようやく見つかった売り場のおじさんは次のバスは10時だと言う。えー、1時間半どうしようと思ったら、ミニバスがあっちにあると教えてくれた。ミニバス乗り場に行ってみると8時半のが出る寸前。見事ぎりぎりで切符も買えて待ち時間なしで出発。サンカブリーまでは4時間。着いたところは山あいの小さな町。ガラーンとしたここが町のメインストリートのようだ。
この町にはタクシーもトゥクトゥクもなくあるのはバイクタクシーだけ。昼食後、2台のバイタクで予約したゲストハウスに向かう。ファン付きの部屋が250バーツ。トイレ・シャワーは別。キャンプ場のバンガローのような所だ。部屋の中は清潔で一安心。
目の前は山に囲まれたダム湖。遠くにこの町一番の名所のタイで最も長い木造の橋が見える。山に囲まれた景色がきれい。普段パソコンばかり見ている疲れた目には良さそうな景色だ。
さっそく遠くに見える橋まで行ってみることに。この橋の長さは850m。近くで見るとなかなかの迫力。橋のたもとの店には変わったバナナが並んでいた。
そして、下の写真が橋の端から撮ったもの。長い。
幅が広く、吊り橋のように揺れないので歩いている分には全然怖くない。でも、板と板の隙間や欄干から真下を見下ろすととても高く恐ろしい。湖面には水上生活者の家がたくさん見えた。
橋を渡り終わったところで待っていたバイタクに乗って黄金の仏塔“チェディー・ブッダガヤ”へ。バイタクが1台しかいなかったので3ケツで行く。途中で急に雨が降り出し、着いたときには足はビチャビチャ。でも、上半身はドライバーのおっちゃんが雨よけになって濡れずにすんだ。雨がやむまでお寺の中で雨宿り。
雨がやんで外から仏塔を見るとすごく高いのにびっくり。高さ59メートルあるらしい。対岸のゲストハウスからでも金色の仏塔はとても目立ってよく見えた。ミャンマーへ行ったとき見たことがある獅子が塔の両横に立っている。
また、塔の横にはミャンマーでよく見たちょっと変な像もあった。おばあちゃんのしわが変にリアルでちょっと不気味。ミャンマー国境に近いだけあって、すべてがミャンマー式のようだ。そういえば参拝に来ている人もロンジー(ミャンマー式のスカート)姿の人、タナカ(ミャンマーの日焼け止め)を顔に塗っている人などミャンマー系の人が多かった。
駐車場に“Border Market”という標識があったので行ってみると、駐車場の横に土産物屋があった。外から見たら小さい感じだったが、中に入ってみると薄暗い中通路があり、その両横にお土産物屋がずらりと並ぶ。売っているのはミャンマーのものばかり。ミャンマーに行った時のことを思い出した。
次は、近くのお寺へ歩いていく。道の横にミャンマー人風の人形が並んでいた。
ここのお寺の建物も対岸から見えるほど立派なもの。そして、このお寺の本堂の祭壇のいちばん前にはこのお寺を建立した「ウッタマー僧侶」の蝋人形があった。蝋人形が正面に飾られてるお寺って珍しい。そういえば、先ほどの仏塔の中の祭壇の正面にもこの人の大きい写真があった。このあたりのお寺は、全部この僧侶を祀っているようだ。
橋まで歩いて戻り、今度は橋の下からボートに乗る。湖面から見上げる橋も迫力がある。
ボートに乗って約20分。目的地の湖に沈んだお寺に到着。ダム湖が出来たため元々あった寺が湖の底に沈んでしまったのだが、水量の少ない時期だけ姿を現すらしい。本堂のあった所には小さい仏像が置かれ、僕たちと同じようにボートで来た人たちが参拝していた。
帰りはゲストハウスの前の桟橋で下ろしてもらい、サンカブリツアーは終了。 小さいけどなかなか見所が多い町だったなあ。
時間はまだ4時。ゲストハウスの眺めのいいレストランで景色を見ながらビールを飲んで、ゆったり過ごす。ああ、極楽極楽・・・
夕食はどこか外でと思い、バスが着いた町の中心を目指して歩くが、遠くて断念。結局夕食もゲストハウスで食べ、もうすることがないので9時に寝ることに。しかし、周りはキャンプ場のバンガローのような賑わいで話し声・歌い声がいっぱい聞こえ寝づらかった。それに、シャワーは共用の水シャワーのみ、トイレも共用のタイ式トイレのみ。10年ほど前まではしょっちゅうキャンプに行っていて、こんな生活慣れっこのはずだったのだが、年のせいなのか、ちょっと贅沢しすぎたのか、久しぶりのバンガローでの一夜はちょっと辛かった。