8月9日 プノンペン

市場が凄い!

 今日も6:00に起床。朝ご飯を食べる前に、ワット・プノンへ行くことに。

 ホテルを出てすぐ左側が市場で、6時半というのにすごい賑わいで驚いた。開店準備中の肉屋は、肉をさばいている。鶏肉屋の店先には、さばかれる順番待ちのニワトリが窮屈そうなかごに入れられている。ウナギはにょろにょろ、籠から逃げ出し、カエル屋では皮をむかれたカエルがはねる。活気がある雑然とした雰囲気に写真を撮りまくる。

  

  

 市場を離れると、だんだん人が少なくなり、落ち着いた雰囲気になってきた。
 遠くに見えたストゥーパがだんだん近くなってきて、ワット・プノンへ。プノンペンの名前の由来になったペン夫人が建てた寺。寺の周りは緑が多く公園のよう。朝早くから多くの人が掃除していた。東側のナーガの階段を上って本堂へ。本堂の横では、ネコの子を育てるサル発見。

  
 

 本堂には、太いロウソクがズラリと並ぶ。ペン夫人は眼鏡をかけ、どこかミャンマー風。

  
 

 帰りはトゥクトゥクでホテルに戻り(1$)、朝食。
 
8:30 暑くなりそうな感じなので、早めに出発し、今度は王宮へ〈入場料6.25$)。ここだけは、周囲の喧噪がなく、違う国のよう。青空に黄色い塔と屋根が美しいこの建物は、即位殿。重要な王室行事が行われる。
 即位殿の隣の宝庫の中には、7種類の服を着たマネキンがずらり。曜日によって着る服の色が違うらしい。クーラーが効いて涼しいのでしばらく冷風を浴びる。       

 

 次は、王宮の横にあるシルバーパゴダ。王室の仏教行事がここで行われる。床には銀のタイルが5329枚敷き詰められているのでシルバーパゴダと言われるようになったらしい。ダイアモンドが2000個以上ついた黄金の宝冠仏がすごい。

 


 外を回るにはつらい日差しになってきたので、トゥクトゥクでソリア・ショッピングセンターへ。(6000リエル)ソリア・ショッピングセンターは、最近できたショッピングセンター。アイスクリームのスウェンセンがあったので、アイスクリームを食べる(1個1.25$)。カンボジアの人にとってはけっこう贅沢な値段だと思うのだが、店内は大賑わいだった。経済の発展が表れているように思った。

 ショッピングセンターの中を見た後は、横にあるセントラルマーケットへ。麦わら帽子(2$)を購入。狭い通路に多くの店が並び、ここも活気があった。
 
 11:00トゥクトゥクでホテルへ(5000リエル)。 暑い中をずいぶん歩いたので、ホテルのプールで体を冷やす。このホテルのプールは、半屋内型で水温が冷たく、長い間つかっているのはちょっとつらかった。

 

 昼食は、ホテルすぐ近くの店へ。チーズとツナのバゲットサンドとコーラ2本で8.75$。カンボジアもフランスの植民地だったため、ラオス同様フランスパンがおいしい。

 3:30まで部屋で昼寝をしたり、本を読んだりして過ごす。夕方になり、暑さも少しましになってきたので、トゥクトゥク(3$)でトゥーン・スレン博物館へ。(入場料2$) トゥーン・スレン博物館は、ポルポト時代に「反革命分子」とみなされ捕らえられた人たちの収容所。多くの人がここで拷問を受け尋問された後、殺された。ここには全部で約2万人が収容されたが、生還できたのはわずか7名だという。
 博物館に来ている人は外国人だけでなくカンボジア人も多い。人は多いのだが、みんなが息をひそめて見ている感じで、とても静か。残された写真や狭い独房や鉄条網から人間の愚かさ、残酷さ、そして捕らえられ殺されていった人たちの無念さが心に伝わってくる。

  

尋問室 人を吊して拷問を加えた柱 収容された人々の写真がつづく
独房がズラリと並ぶ 独房の棟の外側には鉄条網が 拷問に使われた道具

 

夕食は、インド料理。博物館から歩いて、「地球の歩き方」に載っているロイヤル・インディアという店へ。タンドリーチキン、チキンカレー、野菜カレー、ビール2本とナン・ごはんで13$。とても優しそうで穏やかなしゃべり方をするインド人の店主が感じよかった。

 食後は、運動を兼ねてホテルまで歩いて帰る。遠いかなと思ったが、以外と近く感じた。結局、トゥーン・スレン博物館からホテルまで歩いたことになる。地図で見るととても離れているように見えたのだが、実際に歩いてみるとそうでもなかった。
 ホテルのレストランでビールを飲んで、今日も9時就寝。