12月29日 九份・十分・台北
天燈に願いを託して
 
 7:00 起床。このホテルは朝食は付いていないので、ホテル近くを朝食を探してぶらぶら。路地の奥に見つけたのは、スルメの入ったあんかけ麺の屋台。スルメの味がダシを深い味にしていく。とても暖まった。

 

 9:00 本当に迎えに来てくれるか心配だったチャーター車が、無事にホテルの玄関前に。九份に向かって出発。天気は、あいにくの雨。台湾に来てから初めての雨だ。
 
 景色が見えるか心配しながら、高速を通ってまず始めに車が止まったのは、九份の下にある大きな寺。山の斜面にたっているこの寺は、エレベーター付き。工事中のような入り口から入った奥の方にエレベーターがあった。81歳という元気なおばあちゃんが案内してくれる。このお寺の名物おばあちゃんらしい。
 
 エレベーターで5階に上ると、見事な祭壇が。おばあちゃんは、5000年前の農業の神様を祀っていると言っていたが、5000年前の神様って本当?でも、どんだけお金がかかってるねんという感じの祭壇は見事。6階にもまたまた祭壇が。そして、外へ出ると屋根にも細かい飾りがいっぱい。そして、下の方には海が見えて見事な眺め。「どんだけお金があるねん。」と思わせる、なかなか凄い寺だ。


   

 

おばあちゃんが、雄の狛犬の股間をさわると、120年生きられると言う。狛犬に雄雌があるのも初めて知ったし、どの狛犬も雄雌で股間がきちんと違うように作られているのにもびっくり。 (雄の股間アップは右の写真。) このお寺、下の方はまだまだ建築中。全部が完成するのはいつの日か。


 


 おばあちゃんに別れを告げ、車は九份へ。店がいっぱい並んだ路地の前で車を降りる。細い路地はすごい賑わいだ。ちょうど観光バスが着いたところのようだ。人をかき分け上っていく。みんな適当にいろいろな店に入っておみやげを買った。食べ物の店も多く、試食品もいろいろで楽しい。愛玉、イチゴアメなどを買い食い。

 そして、九份名物の芋圓の店へ。さっぱりした甘さでとてもおいしかった。店の横では大量に芋圓を作っていた。


  

 店の2階へ上がった時には、下の景色も少しは見えたのだが、食べ終わったときには霧で真っ白。
 商店街の端までたどりつく。いい天気だったら海まで見えて、さぞいい眺めだろうと思わせる場所からも今日は真っ白で何も見えない。

 昼食に、途中にあった魚のすり身のつみれの店まで引き返す。この店の中、いろんなポーズをとるオーナーらしいおばさんの写真が至る所にずらり。ちょっと引きつつも、一枚一枚見てしまうのが不思議。 魚のつみれはとてもおいしかった。

 食後は下りの階段へ。九份での撮影スポットといえばここらしい。赤い提灯、そしてノスタルジックな建物、急な階段と確かに絵になる場所だ。雨なのが残念。気がつけば2時間。あっという間の2時間だった。まだまだもっとゆっくり楽しめる場所のように思った。

     

金瓜石の方へ山を下りていくと、次第に霧が少なくなり海も見えてきた。月曜日で展示館が休みなので金瓜石は、横を通るだけ。 さらに海の方に降りたところには小さな滝も。

 


 車は、十分へ向かう。途中、山の中ではほとんど前が見えないような濃霧でこの先どうなるのかと思ったが、山を下りてしまうと嘘のように霧が晴れた。
 まずは、十分瀑布。観光案内所のようなところから吊り橋を渡っていく。「台湾のナイアガラ」の十分瀑布は閉鎖中で入れず、行けるのは手前の眼鏡洞滝まで。雨模様で足場も悪い中、結婚写真の撮影隊が来ていた。ドレス姿の花嫁さんにはちょっと気の毒。観光案内所には、十分の名物「天燈」の展示場や日本語版のきれいなパンフレットもあった。観光に力を入れているようだ。

 


 次は、平渓線の十分駅へ。車は駅舎と反対の方に着いたので、いきなり線路の中を歩いて駅舎へ。駅舎の中にも外にも鉄道グッズを売る店があった。鉄道マニアが集まる場所になっているようだ。
 
 線路の横に広がる商店街を歩いていく。線路の反対側の店に、天燈にマジックで色々書いている人たちがいた。そういえば、来る途中でも天燈が飛んでいくのを見たし、ここで願い事を書いて飛ばせるということがわかり、我々も1つ飛ばすことに。去年、タイで飛ばした思い出がよみがえる。タイのものより少し大型、色も何色もある中からピンクのを選び、いろんな願い事を書いて、空へ。天燈は勢いよく飛んで雲の中へ。途中で落ちたらどうしようとか言っていたのでまずは、一安心。あとは、願い事が叶うことを待つだけだ。(1つ120元)


   

 灯籠の行方を追いかけ終わるとすぐに電車が来て、大慌てで撮影。電車が店のすぐ横を走っていく光景を見ることができてよかった。




 

次の目的地は、木柵指南宮。階段を上ると台北のビル群が雲の間にけっこうはっきり見えた。さらに上のお堂まで行くと、101ビルがかなり離れているはずなのにやたら大きく見えた。さすが高さ500m!


 


 最初の予定では、淡水まで行く予定だったのだが、だんだん暗くなってきたし、この天気だと夕日も見えないし、お腹もすいてきたし、ということで永康街で降ろしてもらうことにした。

 昨日の小籠包がとてもおいしかったので、今日の夕食ももう一度小籠包と、永康街で降りたのだが、超有名店「鼎泰豊」は、まだ5時だというのに店の前に凄い行列。通りを少し入ったところにある「群香品」で食べることにした。愛想のない店員、小ぶりの小籠包、種類が少ないメニューと何をとっても昨日の「京鼎小館」には及ばなかった。昨日と今日と行く順が逆だったらよかったかも。
 
 食後は、永康街にあるサンダルの店「ビルケンシュトック」へ。
 その後、冰館でかき氷。けっこう寒かったので8人で2つのかき氷を分けた。


  

 
 一旦ホテルへ戻り、最後のマッサージへ。昨日寄ったが満員だった店「金礦928」へ。全身マッサージはとてもきつめで気持ちよかった。日本の整骨院の先生を修行に出したいなあと思った。

12月30日 台北~関空

 ホテルを6時に出発。8時半発のエバー航空2132便で日本へ。
 食べ物がおいしく、人が優しく、景色も美しく台湾の魅力をいっぱい知ることができた濃いぃ6日間だった。
 あー楽しかった!!また、来年!!