5月3日
水上マーケットの町・アンパワー
午後から、妻と2人でアンパワーへ向けて出発。
BTSで、戦勝記念塔まで行き、そこからバスで南バスターミナルへ。
南バスターミナルは、新しい建物で、中にはチケットを売るブースがずらり。アンパワーと言いながら、いろんな人に教えてもらって、ようやくいちばん裏にあるアンパワーへのチケット売り場へ。窓口の中には子どもが一人。その子がチケットを発券してくれてびっくり。
バスの時間を待つ間、ターミナル内をうろうろ。ミスタードーナツの店では、今タイで大人気のスシドー発見。
バスに1時間あまり乗って、アンパワーに到着。トゥクトゥクに乗って、予約していたアンパワー・リゾートアンドスパへ。
アンパワー・リゾートアンドスパは、メークロン川の川岸に建つリゾート。アンパワーでは最高級!!
夕食後、ボートをチャーターして蛍を見るツアーに出発。ボートは、まずリバーマーケットへ。毎週週末にはここに水上マーケットが開きすごくにぎやかになるそうだ。この日は、水上マーケットは開いていなかったが、それでもけっこうな人出だった。
その後は、ホタルを見に行く。海にも近いアンパワーを流れるメークローン川は、マングローブの一種であるランプーの木(Sonneratia caseolaris=ハマザクロ科マヤブシキの仲間)が多く生え、この花蜜を求めてやってくるホタルの生息地として有名。このあたりで見られるホタルは、Pteroptyx
tener(ペトロプテックス)という日本ではみられない種類。幼虫の間は貝などを食べて大きくなり、寿命3ヶ月程度だが、次々に世代交代していくので、ほぼ一年中見ることができるそうだ。なかでもおすすめの時期は5〜10月の間らしい。
川岸の木に仲間の光に呼応して同時に点滅する多くのホタルの光を見ることができた。
5月4日
川の見えるテラスで朝食の後、ホテルの車でアンパワーの街へ。
きのう、船で通った川沿いの通りへ。水上マーケットが開かれる週末の夜はにぎやかだろうが、平日の朝はガラーンとしている。
川沿いを散歩。川に沿った木道は、それほど暑くなく快適な散歩道だった。川には、船で麺を作る麺屋さんの船も。
川沿いの家や店には、かわいいイラストや時計など色々あり、楽しく散歩できた。 川沿いの道の行き止まりには、大きく立派な寺も。そして、疲れたら、川沿いのベンチで朝からビール。
川沿いの道を元に戻り、感じのいいカフェらしき店で休憩。実は、ここはTHANICHA RESORT という宿泊施設なのだった。街にも近いし、ぼーっと川を眺めているのもいいし、夜は店もいっぱい開いていそうだし、こっちに泊まればよかった・・・
町で昼食をすましたあと、一旦ホテルへ戻ろうと思ってバス停の近くでトゥクトゥクを待つが、なかなか来ない。バス停はバイタクの乗り場も兼ねており、バイタクが出て行ったり戻ってきたりしている。2台のバイタクが揃ったので、バイタクで戻ることにした。2台のバイクでホテルに着いたら、ホテルの人に驚かれた。
しばらく、プールにつかって休憩。プールの水はお湯のようで、とても気持ちがよかった。
夕方になり少し涼しくなってきたところで、予約していた船に乗ってアンパワーの観光地めぐりに出発。川の上を吹く風が気持ちいい。
最初の目的地はワット・バーンクン。アユタヤ王朝末期には海軍基地、トンブリー王朝の1768年には、ビルマ軍との戦いで当時のタークシン王によって要塞が築かれたという地に建立された寺院。その後、長く無人化していたため、本堂は大きな菩提樹に覆われ、遠くからは姿を見ることができなかったとか。
数年前、アンパワーがブームになると同時に、ここワット・バーンクンの本堂もタイ国政府観光庁に、"Unseen Thailand"(まだ見ぬタイ)のひとつとして指定された。
菩提樹に包まれた本堂が見事だった。
かつて、軍の基地だった場所だからか、兵隊の人形が多数あった。
マネキン風の若い女性の像は、女の子の信仰を集めているそうだ。 仙人風のおじいさんの像は、2カ所にあった。いったい何者? そして、タークシン王の像も。
そして、ムエタイの像がずらりと並ぶ。大きさは、まさに等身大。姿形が結構リアルでなかなかの迫力。
この寺から川岸に戻る途中には、なぜか私設動物園があり、何種類かの動物がいた。
再び船に乗って、次に向かったのは、ワット・バーンケーノーイ。最近建てられた寺のようだ。この寺の見所は、本堂内にずらっと並ぶ見事な彫刻。 1枚の彫刻がとても大きく、彫りが深く、素晴らしいものばかりだった。寄せ木細工の細工も見事。
本堂の隣の建物には、ドライアイスのスモークが出る礼拝所?があった。水をかけながら周りを回ってお祈りするようだ。
またまた船に乗って、次のお寺へ。寺の前の川では、のんびりと釣り糸をたれる船が何艘か止まっていた。この寺は、本堂に猫がいっぱいいて、猫の寺のよう。
最後の目的地はラーマ2世公園。緑の多い、広い公園だった。
ホテルへ戻ると、川に夕焼けが映えてきれいだった。
再びバスで、娘の家へ戻り、もう一度マッサージに行き、その日の深夜便で帰国。いつもの旅行と違い、半分は日本の家で過ごしているかのような旅だった。